評価は70点!メットライフ生命「つづけトク終身」の評判
終身保険、それは私たちの将来を見据えた大切な選択です。今回は、積立利率変動型と固定型の違いから、メットライフ生命の「つづけトク終身」の特徴、さらには実質的なリターンについて、分かりやすく解説していきます。この保険を厳しい目で見た場合、100点満点中70点と評価します。その理由は、保障の持続性と利率のバランスにありますが、保険料の高さや返戻率の見極めが必要だからです。
終身保険の積立利率変動型と固定型の違い
終身保険を選ぶ際、積立利率のタイプは大きな選択肢の一つです。積立利率変動型と固定型、この二つの違いを理解することは、将来の資産計画において非常に重要です。積立利率変動型は、市場の金利動向に応じて解約返戻金が変動するタイプです。金利が上昇すれば、それに伴い解約返戻金も増える可能性があります。これは、インフレ時においては特に有利に働くことが期待されますね。
一方で、積立利率固定型は、契約時に決定された利率が一貫して適用されるため、金利の変動に左右されることがありません。安定性を求める方には適していますが、インフレが進行すると実質的な価値は低下するリスクがあります。私の経験上、お客様からはしばしば「将来の金利がどうなるかわからないから、固定型の方が安心」という声を聞きます。しかし、長期的な視点で見ると、変動型が有利になるケースも少なくありません。
実際に、私がファイナンシャルプランナーとしてお手伝いしたあるお客様は、低金利が続く中で変動型の終身保険を選択されました。その後、金利が予想以上に上昇し、解約返戻金が増加するという結果になり、お客様は大変喜ばれました。もちろん、これは一例ですが、金融環境の変化に柔軟に対応できる変動型は、将来の不確実性に備える一つの手段と言えるでしょう。
現在の低金利環境を考慮すると、多くの方が固定型を選ばれがちですが、それぞれのライフプランや金融環境の見通しに応じて、変動型も選択肢に入れることをお勧めします。私としては、あなたの将来設計に最適な保険選びをサポートすることが使命です。積立利率の違いをしっかりと理解し、あなたにとって最良の選択をしましょう。
メットライフ生命「つづけトク終身」の特徴と評価
メットライフ生命の「つづけトク終身」は、積立利率変動型の終身保険として注目されています。この保険は、10年ごとに利率が見直されるため、将来の金利上昇による恩恵を受ける可能性がありますね。2023年現在、最低保証利率は0.6%とされており、これが新規契約者には10年間保証されるわけです。ただし、この利率は将来的に変動するため、長期的な視点での評価が必要です。
例えば、40歳の男性がこの保険に加入した場合、月額の保険料は23,610円となります。これは他社の終身保険と比較してやや高めですが、その理由は充実した死亡保障にあります。万が一の時に備えて、一生涯の保障を求める方には安心感を提供するでしょう。また、特定の感染症や不慮の事故による死亡時には、追加の補償がある点も見逃せません。
しかし、保険料の高さと返戻率のバランスを考えると、解約返戻金の面で見ると必ずしも魅力的とは言えないかもしれません。積立利率が0.6%で継続した場合、満期直後の返戻率は85.60%となり、元本割れのリスクがあります。これは、保険料を支払い続けたにも関わらず、解約時には支払った金額よりも少ない金額しか戻ってこないということです。
結局のところ、「つづけトク終身」は、将来の金利上昇を見込んで長期的な保障を求める方には適した選択肢かもしれません。しかし、保険料の負担や返戻率を重視する方にとっては、他の終身保険商品と比較検討することをお勧めします。あなたのライフプランや将来の金利動向を見据えた上で、最適な保険選びをしていただければと思います。
終身保険の積立利率と実質的なリターン
終身保険を選ぶ際、積立利率は重要な要素の一つです。銀行預金と比較して、見かけ上の利率が高いことが多い終身保険ですが、実質的なリターンを考えると、必ずしも預金より有利とは限りません。なぜなら、終身保険の積立利率は、保険料から経費や保険金を差し引いた後の金額にのみ適用されるからです。
例えば、年間12万円の保険料を支払うとしましょう。積立利率が1%であったとしても、実際にその利率が適用されるのは、経費や保険金として使われる前の金額です。仮に経費が年間2万円、保険金の積立が年間3万円だとすると、実際に積立利率が適用されるのは残りの7万円のみ。つまり、1%の利率が適用されるのは7万円に対してであり、実質的なリターンは700円に過ぎないのです。
さらに、保険会社は積立利率が適用される保険料の割合を公開していないことが多いです。これは、顧客としてはどれだけの金額に利率が適用されるのかを正確に把握することが難しいということを意味します。そのため、積立利率の数字だけを見て判断するのではなく、実際にどの程度の経費がかかるのか、また、保険金の積立がどのように行われるのかを理解することが大切です。
終身保険は、将来の不確実性に備えるための大切な手段の一つです。しかし、その保険が本当に自分のニーズに合っているかどうかを見極めるためには、積立利率だけでなく、保険料の内訳や返戻金の仕組みをしっかりと理解することが必要です。あなたが終身保険を選ぶ際には、これらの点を踏まえた上で、最適な保険商品を選ぶようにしましょう。
ライフステージごとの評価
それでは次に、ライフステージ別に、この保険を検討するポイントをご紹介しましょう。
就職した時の終身保険の検討
就職を機に、将来のライフプランを考える方も多いですね。このタイミングで終身保険を検討するのは、非常に有効です。若いうちから保険に加入することで、保険料が比較的安く設定されることが多いです。また、将来の家族を考えた場合、死亡保障を早めに準備しておくことは安心材料になります。ただし、メットライフ生命の「つづけトク終身」のような積立利率変動型の終身保険は、保険料が高めですので、初めての就職で収入が限られている場合は、負担が大きいかもしれません。そのため、経済的な余裕があるかどうか、将来のキャリアプランを見据えた上で検討することをおすすめします。おすすめ度は、経済的余裕があれば75点、そうでなければ50点といったところでしょうか。
結婚した時の保険の見直しと「つづけトク終身」の有効性
結婚はライフステージの大きな変化ですね。このタイミングで保険の見直しをすることは非常に重要です。結婚により、配偶者への経済的なサポートが必要になるため、死亡保障を重視した保険選びが求められます。メットライフ生命の「つづけトク終身」は、死亡保障が一生涯続く点で有効ですが、保険料が高めであることを考慮する必要があります。結婚直後は家計の基盤を固める時期でもありますから、高額な保険料は負担になる可能性があります。そのため、このタイミングでの検討おすすめ度は50点といたします。経済的な余裕がある場合は別ですが、まずは家計に無理のない範囲で保障を確保することが大切です。
妊娠前~妊娠中における「つづけトク終身」の有効性とおすすめ度
妊娠前から妊娠中は、家族計画の一環として保険の見直しを考えるタイミングですね。この時期には、将来の子どもの教育資金や住宅ローンなど、長期的な資金計画が重要になります。メットライフ生命の「つづけトク終身」は、死亡保障が一生涯続く点で安心感を提供しますが、保険料が高めであることを考慮する必要があります。また、解約返戻金の返戻率が低い可能性があるため、資金の柔軟性に欠けるかもしれません。妊娠前~妊娠中のライフステージでは、将来の不確実性が高く、保険料の負担が家計に与える影響を慎重に考えるべきです。そのため、おすすめ度は50点とします。保険料の負担と保障内容を総合的に検討し、他の保険商品とも比較することをお勧めします。
自営業になった時の保険の検討
自営業になるということは、安定した収入が保証されないというリスクを伴います。そのため、万が一の事態に備えてしっかりとした保障を確保しておくことが重要です。メットライフ生命の「つづけトク終身」は、死亡保障が一生涯続く点で安心感を提供します。しかし、保険料が高額であるため、自営業としての収入が不安定な時期には負担が大きくなる可能性があります。また、解約返戻金の返戻率が低い点も、資金の流動性を重視する自営業者にとってはマイナスポイントです。この保険は、自営業になった時のリスクをカバーするための選択肢としては、保険料の負担と返戻率のバランスを考えると、おすすめ度は50点といったところです。自営業になった際は、保険料の負担が少なく、必要な保障を適切に提供する保険を選ぶことが肝心ですね。
子供が独立したタイミングでの保険の見直し
子供が独立するというライフステージの変化は、保険の見直しに最適なタイミングです。この時期には、これまでの家族構成や将来に対するリスクが変わるため、保険の内容もそれに合わせて変更することが賢明ですね。メットライフ生命の「つづけトク終身」について考えた場合、この保険は死亡保障が一生涯続くという特徴があります。子供が独立した後も、万が一のことを考えてしっかりとした保障を残しておきたいという方には適しているかもしれません。
しかし、この保険の保険料は比較的高額であり、解約返戻金の返戻率も必ずしも高くないという点を考慮する必要があります。子供が独立したことで経済的な負担が減る一方で、保険料の支払いが家計に与える影響は小さくないです。また、将来の金利の変動によっては、積立利率変動型のこの保険が有利になる可能性もありますが、その点は不確実性が高いです。
総合的に考えると、子供が独立したタイミングでの「つづけトク終身」の検討おすすめ度は、厳しめに評価して50点とします。保障内容の充実は評価できますが、高額な保険料と返戻率の低さがネックです。このタイミングでの見直しでは、よりコストパフォーマンスに優れた保険商品を検討することをお勧めします。
子供が独立したタイミングでの保険の見直し
子供が独立するというライフステージの変化は、保険の見直しに最適なタイミングです。この時期には、これまでの家族構成や将来に対するニーズが変わりますからね。メットライフ生命の「つづけトク終身」について考えると、死亡保障が一生涯続く点は安心材料です。しかし、保険料が高額であること、そして解約返戻金の返戻率がそれほど高くない可能性がある点は、慎重に検討する必要があります。
子供が独立した後は、教育費の負担が減り、自身の老後資金の準備により注力する時期です。そのため、高額な保険料を支払い続けることが、資産形成の妨げになる可能性もあります。また、解約返戻金の返戻率が低いと、将来的に資金が必要になった際に十分な資金を手にすることが難しくなるでしょう。
このタイミングでの「つづけトク終身」の検討おすすめ度は、厳しめに評価して45点とします。保険料の負担と返戻率のバランスを考えると、他の保険商品や金融商品との比較検討が必要です。子供が独立したら、保険の見直しを行い、自身のライフプランに合った保険選びをすることをお勧めします。
保険の更新時期における「つづけトク終身」の有効性とおすすめ度
保険の更新時期は、ライフステージの変化を見直し、保険内容を再検討する絶好のタイミングです。メットライフ生命の「つづけトク終身」は、積立利率変動型の終身保険であり、将来の金利上昇を見込んでいる場合には有効かもしれません。しかし、現在の低金利環境を考慮すると、短期間での金利変動には対応しにくく、保険料も高めです。また、解約返戻金の返戻率が必ずしも高くないため、長期的な視点での貯蓄性を期待するのは難しいですね。
更新時期には、現在の経済状況や将来の金利予測、自身のライフプランに合わせた保険選びが重要です。特に「つづけトク終身」のような積立利率変動型の終身保険は、将来の金利上昇を見込むことができる方にとっては魅力的かもしれませんが、現状ではそのメリットを享受するのは難しいでしょう。したがって、このタイミングでの検討おすすめ度は、厳しめに評価して45点とさせていただきます。保険の更新時期には、よりリスクとコストのバランスが取れた保険商品を選ぶことをお勧めします。
経済(収入)状況が変わった時の保険の有効性と検討のおすすめ度
経済状況が変わるというのは、収入が増えたり減ったりすることですね。収入が増えた場合、より充実した保障を求めるかもしれません。一方で、収入が減少した場合は、保険料の負担が重く感じられることでしょう。メットライフ生命の「つづけトク終身」は、保険料が高めですから、収入が増えた場合には、その保障内容を再評価する良い機会かもしれません。しかし、収入が減った場合には、高額な保険料が家計にとって大きな負担となり得ます。
この保険は、積立利率変動型であり、将来の金利上昇を見込んでいる方には有効かもしれませんが、現在の低金利環境を考えると、そのメリットは限定的です。また、解約返戻金の返戻率が高くない点も、経済状況が変わった際には慎重に考慮すべきです。
収入が増えた場合、保険の見直しを行うことはおすすめしますが、この保険の高額な保険料と将来の不確実性を考えると、おすすめ度は65点とします。収入が減った場合は、家計に無理のない範囲で保障を確保することが重要です。そのため、この保険のおすすめ度はさらに低く、40点と評価します。経済状況が変わった際には、保険料の負担と保障内容のバランスを見直し、必要に応じて他の保険商品も検討することをお勧めします。
ご覧頂きいかがでしたでしょうか。それでは最後にまとめます。終身保険を選ぶ際には、積立利率の種類だけでなく、保険料の高さや解約返戻金の返戻率も重要な要素です。特に、メットライフ生命「つづけトク終身」のような積立利率変動型の商品は、将来の金利変動によっては有利になる可能性がありますが、保険料が高めである点や、解約返戻金の返戻率が低い可能性がある点を考慮する必要があります。ファイナンシャルプランナーとして、あなたのライフプランやリスク許容度に合わせた保険選びをサポートすることができます。お気軽にご相談ください。最適な保険選びで、安心の未来を築きましょう。