「朝日生命『あんしん介護認知症保険』のデメリットと検討ポイント」
朝日生命「あんしん介護認知症保険」についてポイント




朝日生命「あんしん介護認知症保険」を検討する際のポイント
朝日生命の「あんしん介護認知症保険」は、介護保険と認知症保険を組み合わせたユニークな商品です。この保険を検討する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。以下に、そのポイントを詳しく解説します。
給付タイプの選択肢
この保険では、一時金と年金の給付タイプを選択することができます。介護が長期にわたる場合、毎月定額を受け取れる年金タイプが理想的です。年金タイプを選べることは大きなメリットであり、他社では一時金しか選べないことが多いです。しかし、どちらのタイプが自分のライフスタイルや将来の計画に合っているかを慎重に考える必要があります。
給付条件の厳しさ
朝日生命の「あんしん介護認知症保険」は、給付条件が他社と比較して厳しい点がデメリットです。要介護1以上の認定と所定の認知症の診断が必要であり、これが他社の条件よりもハードルが高いと感じるかもしれません。特に「所定の認知症」という条件は、器質性認知症と日常生活自立度判定基準のランクⅢ以上を満たす必要があり、これが給付を受けるための障壁となる可能性があります。
保険料のコストパフォーマンス
保険料は比較的安価であることがこの保険の魅力の一つです。他社と比較しても、保険料は抑えられており、特に年金給付を選択する場合にはコストパフォーマンスが良いといえます。しかし、保険料が安い分、給付条件が厳しいことを考慮に入れる必要があります。自分の予算と保障内容のバランスをしっかりと見極めることが重要です。
軽度認知障害(MCI)の保障
この保険には、軽度認知障害(MCI)を保障対象にする特約があります。MCIは認知症の前段階であり、早期に発見し適切な対応をすることで、認知症の進行を遅らせることが可能です。この特約を付加することで、MCIの段階から保障を受けることができ、安心感が増します。ただし、特約の保険料が追加されるため、総合的なコストを考慮する必要があります。
無料の認知症相談サービス
朝日生命の「あんしん介護認知症保険」には、無料で利用できる認知症相談サービスが付帯されています。24時間365日対応の電話相談や、介護施設への無料体験入居サービスなど、本人や家族にとって有益なサービスが提供されます。しかし、これらのサービスは他社の保険でも提供されていることが多いため、特別なメリットとは言い切れません。
保障対象の限定性
この保険は認知症に特化した保障であり、認知症以外の要介護状態には対応していません。認知症は要介護認定の約7割を占めるとされていますが、残りの3割のリスクに備えることはできません。介護全般に備えたい場合は、認知症保険ではなく、より広範囲な介護保険を検討する方が安心です。
まとめ
朝日生命「あんしん介護認知症保険」は、保険料の安さと年金給付の選択肢が魅力ですが、給付条件の厳しさや保障対象の限定性がデメリットとなります。自分のライフスタイルや将来の介護リスクを考慮し、他の保険商品とも比較しながら慎重に検討することが重要です。特に、認知症以外の介護リスクにも備えたい場合は、他の介護保険も視野に入れることをお勧めします。