「オリックス生命『米ドル建て終身保険Candle』のデメリットと検討ポイント」
オリックス生命「米ドル建て終身保険Candle(キャンドル)」
メットライフ生命「USドル建終身保険ドルアドバンス」についてポイント




オリックス生命「米ドル建て終身保険Candle」を検討する際のポイント
オリックス生命の「米ドル建て終身保険Candle(キャンドル)」は、資産運用としての側面が強い保険商品です。この保険を検討する際には、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。以下に、そのポイントを詳しく解説します。
保障内容の限定性
「キャンドル」は、保険料を支払っている期間中に不慮の事故や所定の感染症で亡くなった場合のみ、保険金が支払われるという特徴があります。これらの条件に該当しない場合、支払った保険料が戻ってくるだけです。したがって、一般的な死亡保障を目的とした保険としては適していません。特に、子どもが独立するまでの保障を目的とする場合には、この保険は不向きです。
資産運用としての利点
一方で、「キャンドル」は資産運用としての利点があります。2023年5月の料率改定により、実質的な利回りが向上しました。円に偏った資産を米ドルに分散させる手段としては、一定の魅力があります。特に、積立利率が固定されているため、安定した返戻金を期待できます。
為替リスクの影響
「キャンドル」は外貨建ての保険であるため、為替レートの影響を受けます。円安が進行すると、円換算の保険料が増加し、逆に円高になると、円換算の解約返戻金や死亡保険金が減少する可能性があります。したがって、為替リスクを十分に理解し、リスクを許容できるかどうかを慎重に判断する必要があります。
解約返戻金の返戻率
解約返戻金の返戻率は、保険会社によって大きく異なります。「キャンドル」は、満期直後の返戻率が152.7%と高めに設定されていますが、保険料を支払っている期間中に解約すると、元本割れのリスクがあります。したがって、契約する際には、満期まで続ける覚悟が必要です。
保険料の支払い方法と手数料
「キャンドル」は、保険料をクレジットカードで支払うことができ、為替手数料も比較的安価です。これにより、長期的に見た場合のコストを抑えることが可能です。ただし、クレジットカードの利用に伴うポイント還元なども考慮に入れると、さらにお得に利用できるかもしれません。
他の保険商品との比較
「キャンドル」と同様の外貨建て終身保険として、メットライフ生命の「USドル建終身保険ドルアドバンス」があります。こちらは積立利率が変動型で、米国の金利に連動します。今後の金利動向によっては、どちらが有利かが変わる可能性があります。したがって、両者を比較検討することが重要です。
まとめ
オリックス生命の「米ドル建て終身保険Candle」は、資産運用を目的とした保険商品として一定の魅力がありますが、一般的な死亡保障を目的とする場合には不向きです。為替リスクや解約返戻金の返戻率、他の保険商品との比較を十分に行い、自分のニーズに合った選択をすることが重要です。