保険金請求に時効はあるのか?
ある方から次のようなご質問を頂きました。
「保険金の請求に時効はあるのでしょうか?」
東日本大震災のように
保険証券どころか家もなくなってしまった。
本人の安否確認もできない。
こんなことが
私たちの周りに起こらないとも限りません。
関係者が
どんな保険会社のどんな保険に
入っていたのかすらわからない。
ご遺族(受取人)がそれを確認するには
時間がかかるケースも
あるのではないかと思います。
今日は、
保険金はいつまで請求できるのか?
このテーマを記事にしてみました。
保険金の請求 時効は3年
保険に限らないのでしょうが
お金のやりとりには「時効」があります。
時効を過ぎると権利はなくなります。
では、
保険の場合はどうなのでしょう?
権利の時効は3年です。
以前は保険種類などにもより
ばらつきがあったのですが
2010年4月1日以降に
発生した保険事故に関しては
すべて3年で統一されています。
保険事故というのは
耳慣れない言葉でしょうが死亡、手術、入院等
保険金を受け取れる事象のことです。
民間の保険会社で扱う保険については
生命保険も損害保険も自賠責も地震保険も
保険金請求権や解約返戻金など
すべて3年が時効です。
(かんぽ生命のみ5年)
保険金の請求 提出書類のコピーを忘れずに
当たり前のことですが、
無言で待っていたら保険金は永遠に
支払われることはありません。
事故や病気になり入院したら、
自分から保険会社に申告をして
請求手続きをしなければなりません。
先ほどもお伝えしましたが
保険金請求の時効は3年で、
保険事故の起きた翌日が起算日になります。
時効にかかると、
規約上は請求権がなくなりますから
請求は速やかに済ませたいところです。
保険金請求書や必要書類は
保険会社に提出前に
一式コピーしておくことをお勧めしています。
支払トラブルなどが絶対にないとも言えません。
あとあとの確認も含め
何かの役に立つ機会もあるものです。
保険金の請求
主だった請求漏れケースをあげてみると
「万が一!」「もしも?」
のときのための生命保険。
イザというときに受け取れないようでは
それこそ浪費になってしまいます。
そんなことがないよう
散見される請求漏れケースをあげておきます。
医療保険の請求漏れとしては
少し離れた病院に入院すると
往復の手間が面倒だったりします。
そこで、
入院中に保険会社から書類を取り寄せ、
退院時に診断書を書いてもらう。
このようなケースが一般的です。
その後も通院することになった場合、
通院給付金も受け取れるのに気づかず
請求漏れとなってしまったとか、
交通事故で病院に運ばれ数日後に死亡。
受取人は死亡保険金の請求はするでしょう。
ただ、このときに、
数日間の入院給付金や手術給付金も
受け取れます。
死亡保険金と別会社で
医療保険の契約を交わしており
気づかず請求漏れとなってしまったとか、
私の周りではありませんが
どれも実際にあった話です。
時効を過ぎると、
せっかくの保険金が
受け取れないことがあります。
何度も言いますが
それまでの保険料がムダになりかねない。
そんな可能性もあるわけですから
十分な注意が必要ですよね。
保険金の請求
トラブルを防ぐために最っとも大切なことは
保険金の請求について記事にしてきました。
保険会社の方から自発的・定期的に
「今月は〇〇様におかれましては
保険事故はありませんでしたか~」
このような案内があるわけではありません。
また、保険会社は勝手に調査をして
自動的に私たちに保険金を
振り込んでくれるわけでもありません。
私たち加入者としては、
どこの保険会社で何の契約をしているのか?
この情報を家族で共有しておかないと、
保険に入っていることを受取人が知らず、
保険金の請求をしないまま年月が経過。
結果として、
受け取れるべき保険金が受け取れない。
このような事態が
起こりかねないということです。
では、
保険金請求についてのトラブルを
防ぐためには何が一番大切なのでしょう?
それは保険契約すべてにおいて
言えることなのですが
契約担当者の姿勢と能力です。
近年、
お客様側が生命保険に関する情報を
積極的に求める時代になりました。
複数の会社の提案書や
見積もりを比較検討するのが当たり前。
以前では考えられないことです。
そして、
このような傾向は
大変に良いことと思います。
入り口(商品選び・会社選び)も
大変に重要なことです。
ただ、それ以上に大切なことは
出口(請求・支払・契約フォロー)
ではないでしょうか?
請求に関しての注意点や
請求漏れ・トラブルに関して綴ってきましたが
どれも担当がしっかりしていれば、
お客様とのつながりを大切していれば、
容易に回避ができることです。
いろいろな保険ノウハウが氾濫する昨今ですが
最も重要なのは商品より、会社より、
あなたが契約を任せる担当者です。
あなたとご家族を守る保険契約。
大切に扱って下さいね。
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