新自分への保険・ライフネット生命の評判 本当に安いんだろうか?
通信販売やネットで保険の契約を結ぶ。
これが当たり前の時代になりました。
一昔前だと考えられない話です。
ネット専門で生命保険を展開した
先駆け的な存在がライフネット生命です。
会社名が似ているメットライフ生命と
混同されている方もいらっしゃいますが
全く別の会社です。
ライフネット生命の終身医療保険が
「新自分への保険」。
今日はこの保険を記事にします。
「新自分への保険」をはじめとして
ネット販売されている保険は割安。
そんなイメージがあります。
でも、実際はどうなのだろう?
そんな声を耳にすることも少なくありません。
また、
ネットで保険契約をする際の注意点なども
あわせて考えてみたいと思います。
新自分への保険 ライフネット生命
評判1・ライフネット生命ってどんな会社?
はじめに、
ライフネット生命について
お伝えしておきましょう。
商品を知る以上に
会社を知ることは大事なことです。
保険外交員をなくしたネット直販の
生命保険会社として2006年に設立。
現在は対面販売も開始しています。
ご存知の方もいるかもしれませんが、
最近ではKDDIを通じて
「auの生命保険」を提供していますね。
まず、一般論にはなりますが、
ライフネット生命に限りませんが
ネット生保の特徴をお伝えすると…
優れている点としては、
・保険料が比較的安い
・24時間365日申し込みができる
・商品がわかりやすい
逆に不便な点、注意点としては、
・自分で選ぶだけの保険知識が必要
・すべてが安いわけではない
・商品のバリエーションが少ない
などでしょうか。
メリット・デメリットを
十分に把握しておきたいところです。
「新自分へへの保険」は、
保険料を安く抑えた「エコノミーコース」
がんなどに厚く備える「おすすめコース」
二種類から選択ができます。
一例として、
「おすすめコース」をあげてみました。
・月額保険料:2,629円
・入院給付金日額:5,000円
・入院限度日数:60日(三大疾病無制限延長)
・手術給付金:5万円
・先進医療保障:技術料を通算2,000万円まで
・がん治療給付金:50万円
ネット専用ということもありわかりやすい。
とりあえず大きな欠点はみつかりません。
無難な医療保険との印象です。
新自分への保険 ライフネット生命
評判2・業界初!保険料の内訳を公開した
ライフネット生命には大きな特徴があります。
それは、「保険料の内訳を公開した!」
簡単にお伝えすると保険料の内訳は、
純粋な保険金の支払いに充てられる部分と
経費や利益を生み出す部分にわかれます。
(手数料とも呼ばれます)
日本では、
この保険料の内訳は公開されていません。
ところが、
ライフネット生命はこの保険料の内訳を
公開してしまったのです。
お客様側からみてこれは意義のあることです。
自分の支払っている保険料から
どれだけ手数料が発生しているのか?
ある程度正確にわかるようになりました。
保険金支払いのための保険料はどれほどか?
手数料がどれだけ会社や営業にまわるのか?
その手数料を支払ってでも
保険に入る価値があるのか?
お客様側が保険の加入価値を
考える良き材料になります。
保険の費用対効果を計りやすくもなります。
諸外国では当たり前の情報開示をした
ライフネット生命は業界全体に
大きな貢献をしたのではないでしょうか。
この点は大きく評価されるべきです。
さて、商品はどうでしょう?」
「新自分への保険」の特徴を
会社の公式サイトからひろってみました。
・日帰り入院でも給付金は5日分
・3大疾病での入院は支払限度日数が無制限に
・公的医療保険の対象となる手術を保障
・がん診断一時金最大5回までお支払い
・先進医療を通算2,000万円まで保障
・保険料は一生上がらない
無難でシンプルな保障内容なのですが
「どうしてもこの保険でなければならない」
正直、その理由が見つけづらいです。
マニアックな視点で見つけると
「ガン診断一時金」の支給条件が
優れているなと感じました。
がんになった際に支払われるがん一時金。
多くの会社が2回目以降は
「入院」が条件になるのに対して
新じぶんへの保険は治療開始の時点です。
「入院」と「治療開始」
この違いは思いのほか大きいのです。
ガンでも入院もせず手術もなく
通院治療が主体となりつつある昨今、
ここはメリットと言えます。
新自分への保険 ライフネット生命
評判3・決して安いとは言えない保険料
保険料の安さを売りするライフネット生命。
保険料の節約ができた!
このような評判・宣伝?を耳にします。
では、実際のところどうなのでしょう?
内容を考えると決して安くはありません。
(高すぎるとも思いませんが…)
似たような内容でもう少し安く加入できる
そんな医療保険は少なからずあります。
次に、医療に対する不安は人それぞれです。
シンプルでわかりやすいのは良いのですが
多様化するニーズに応えきれていない。
先ほど大きな欠点はないとお伝えしました。
その反面、この医療保険を選ぶ
積極的な理由も見つからないのです。
もうひとつ、気がかりなことがあります。
新自分への保険に限らず、ここ4~5年、
新規の契約者が減少している点です。
契約の減少の原因としては
商品の個性のなさに消費者が
気が付いてきたからではないでしょうか?
経営の存続が危ぶまれるというような
状況ではないにせよ
この状態が続くのは芳しくありません。
新自分への保険 ライフネット生命
評判4・どんな人にお勧めの保険なのだろう
最後に、
この医療保険はどんな人にお勧めか?
考えてみました。
保障内容・保険料
ともに平均的と言って良いでしょう。
ガン一時金受け取りの条件は優れています。
ここに魅力を感じるのであれば
選択の余地はあるのでしょう。
「すべてがネットで済むからラク」
これも人によっては魅力なのでしょう。
但し、下記の3点ができる人にとってです。
・保険に関する情報収集を自力でする
・契約内容を説明を受けずに理解する
・保険金請求などの諸手続きを自分で行う
セミプロ向けと言ってもいいと思います。
ライフネット生命全体に言えることなのですが
若い世代を意識して商品をつくっています。
20代・30代向けの定期保険(死亡保障)
は評判のとうりの競争力があるのですが
それ以外は大きな魅力を感じないが本音です。
ネット専門、手数料を含めた諸経費のカット、
それらを謳い文句にするだけの
保険料の安さは実現できていません。
新自分への保険をお勧めできる人と問われれば
私からはこのような回答になります。
なのですが、
人によって抱えている課題、
これから歩んでいく将来、
何を憂い何に備えておきたいのか、
それらは人それぞれさまざまです。
それによって、
選ぶべき適切な生命保険も変わるのでしょう。
ですから、
この医療保険に魅力を感じ必要とする人は
少なからずいらっしゃるのでしょう。
風評に左右されず、
ご自身の目で比較検討し、
ムリ・ムダがなく費用対効果の高い
最適な保障を組み立てて頂ければと存じます。
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